Body to Landscape山田紗子 & 村上結輝Suzuko Yamada & Yuki Murakami
身体の拡張としての皮膚、 あるいは家具
山田紗子建築設計事務所と、食品の廃棄物からレザーのような素材を創りだす作家の村上結輝によるプロジェクト。
人間と空間のあいだに立ち、視覚的にも、触覚的にも、そしてもうちょっと曖昧な感覚的にも、両者の関係を決める重要な役割を担い、機能や装飾をなくしてもなお、人に寄り添いながら、身体を空間へと結びつける媒体としての「家具」を提案。
村上のつくるレザーの薄く、しなやかで、材料となった食べ物の色が表出するさまを第二の皮膚ととらえ、身体との距離が近い不思議な素材で、「身に纏うことのできる装身具のようなもの」を制作。大きな帽子のようでもあり、マント、ヴェール、もしくは肥大化した身体のようでもある一枚の皮膚を身体と空間の間に浮かべ、頭部から肩の周りをぐるりと囲み、外気との間にもう一つの空間をつくる。
山田紗子
Suzuko Yamada
1984年 東京生まれ
2007年 慶應義塾大学環境情報学部卒業
07-11年 藤本壮介建築設計事務所勤務
2013年 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了
2013年 山田紗子建築設計事務所設立
主な受賞歴
2011年 SD review 奨励賞
2012年 「Arts&Life:生きるための家」コンペティション最優秀賞
2020年 第三回日本建築設計学会賞大賞
2020年 第三十六回吉岡賞
2020年 Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal
2021年 AR Emerging Architecture, shortlist
2022年 日本建築学会作品選集新人賞
2023年 第3回小嶋一浩賞
村上結輝
Yuki Murakami